作業効率化:ウィンドウ操作〜仮想デスクトップ設定関連(KDE5)
KDE5でのウィンドウ操作でのショートカットキーや仮想デスクトップ設定、操作関連のメモ。これを知っているのと知らないのでは作業効率が格段に変わるかと思います。なお、作業環境は Debian10 KDE となります。
ではウィンドウの整列(タイル化)関係から。
【1:ウィンドウ整列/タイル化】
ウィンドウ整列と書きましたが、ウィンドウを画面の端に合わせてリサイズさせる機能のことです。KDEシステム設定を見ると「タイル化」と呼ぶようです。Windowsでの「ウィンドウ・スナップ」、Macでの「Split View」に当たるかと。
「Win(Meta)キー + ←」・・・左半面に整列
「Win(Meta)キー + →」・・・右半面に整列
「Winキー + ←」で左半面に♪
「Winキー + →」で右半面に♪
これを組み合わせれば、いわゆる左右2画面分割なんて形もできる。
また、上下分割もできるが、見やすいかは微妙な感じ。使いどころは限られるかも。
なお、これらの操作はマウスでも可能。タイトルバーをドラッグしながら、画面の左右や上下の端に持っていってドラッグを離せば良い。更には画面のコーナー角へ持っていった場合は、ウィンドウの1/4化ができる。
これを利用すると、いわゆる4画面分割というやつも可能です。
他にも、
「Winキー + PgUp」・・・ 最大化
「Winキー + PgDn」・・・ 最小化
「Alt + Tab」・・・ウィンドウの巡回
などがある。ちなみに、「PgUp」や「PgDn」はPCによっては入力しづらいケースがある。その場合、ショートカットキーを変更する方法もある。
ここらへんのショートカットの変更については「システム設定」を起動して、「ワークスペース:ショートカット > Global Shortcuts > KWin」とたどれば良い。
【2:仮想デスクトップ関連】
① 仮想デスクトップ数の変更
「システム設定」を起動して、「ワークスペース:デスクトップの挙動 > 仮想デスクトップ」とたどれば良い。
② 仮想デスクトップ単位での、全ウィンドウ表示【Ctrl + F8】
『Ctrl + F8』で、どこの仮想デスクトップにどのウィンドウがあるかが判断できます。
なお、画面右下の方にある「ー」や「+」をクリックすると、仮想デスクトップを減らしたり、増やしたりすることが可能です。
③ 同一仮想デスクトップ内の全ウィンドウ表示【Ctrl + F9】
現在使用している仮想デスクトップ内のウィンドウを一覧表示します。
④ 全仮想デスクトップ内の全ウィンドウ表示【Ctrl + F10】
『Ctrl + F9』に似てますが、こちらは全ての仮想デスクトップのウィンドウをすべて表示します。
⑤ デスクトップの表示【Ctrl + F12】
現在使用している仮想デスクトップのウィンドウをすべて最小化します。
⑥ 同一クラスのアプリのみ表示【Ctrl + F7】
任意のアプリを選択中に、『Ctrl + F7』を打つと、それと同一のアプリのウィンドウのみ表示される。
(kate の例。1つのkate を選択後、『ctrl + F7』を打つと、起動中のすべてのkateが表示される)
⑦ 仮想デスクトップの巡回
マウスを使用している場合は、ウィンドウとかぶらないところ(デスクトップの部分)で、ホイールをくるくる回すと、仮想デスクトップが切り替わる。
また、ショートカットキーに関しては「Ctrl + F1」〜「Ctrl + F4」までは「仮想デスクトップ1」〜「仮想デスクトップ4」まで飛ぶことができる。
【3:KDE Activity関連】
「KDEデスクトップアクティビティ」もまた「仮想デスクトップ」と説明されるケースがあるようですが、先に述べた仮想デスクトップよりも「上位の仮想デスクトップ」と考えると良いかもしれません。
① アクティビティの追加
デスクトップの適当なところを右クリックし、「アクティビティ」を選択。
あとは上図のように「アクティビティの作成」をクリックして作成すれば良い。
② アクティビティの切り替え
上図の右クリックからの「アクティビティ」を選択し、画面左端に表示されるアクティビティを選択すれば可能だが「Winキー + Tab」のショートカットキーからの方が手早い。
なお、各アクティビティ内の仮想デスクトップの操作は、先に述べたショートカットキーが使用できる。また、壁紙やウィジェットなんかは各アクティビティ単位で変更が可能だったりします。
※ アクティビティ切替時の「切り替え元の仮想デスクトップ番号」を記憶させる設定について
デフォルトではアクティビティを切り替えた際、切り替え元の仮想デスクトップを記憶していません。
例えば「アクティビティ1:仮想デスクトップ3」から「アクティビティ2」に切り替えるとします。すると、「アクティビティ2:仮想デスクトップ3」へ切り替わります。次に、アクティビティ2内で仮想デスクトップ1に切り替え、再び「アクティビティ1」に切り替えるとします。すると「アクティビティ1:仮想デスクトップ3」に戻らず、「アクティビティ1:仮想デスクトップ1」へ移動します。つまり、標準の状態では「アクティビティ」を切り替えた際、仮想デスクトップ番号は変わらない、ということです。
これは微妙に使いづらいので、「切り替え元の仮想デスクトップを記憶させる設定」の方が良いかと思われます。
設定変更の手順は以下です。
「システム設定」を起動して、「ワークスペース:デスクトップの挙動 > アクティビティ > Switchingタブ」とたどり、「Remember the current virtual desktop for each activity (need restart)」をチェック。PCを再起動させれば、設定は終了となります。
(終)
【関連ページ】
・Linuxはそんなに難しいのか(5)システム設定関連
・KDE は Oxygen が ス・テ・キ ♪
・ログイン画面や待機画面の変更(KDE5)
・いまさらながらのConky(1)〜起動と終了〜透明化設定♪