カテゴリー「ティザリング」の5件の記事

2019年8月16日 (金)

ティザリング実験室 〜 それってネットに繋がるの?

〔LinuxPC & Android端末でティザリング〕
 ・ティザリングのお話 in 2019  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(1)〜 USB接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(2)〜 Wi-Fi接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(3)〜 Bluetooth接続編  

の兄弟記事です。

 

さて、以前に述べた通り、ティザリングの基本的な接続方法は以下の3つ。

(1)USB接続
(2)Wi-Fi接続
(3)Bluetooth接続

 

ネットで検索をかければだいたいこの3つが引っかかりますが、実際にはこれを複数組み合わせたり、モバイルデータ通信とは違う回線を利用したりできるなど、接続方法には他にもいろいろとあります。

ということで、今回はティザリングをいろいろな方法でやってみたよ、というお話です。

ちなみに作業環境は以下になります。

・Android端末・・・SH-M08:Android9

※ 一応、免責事項をば。
公開している情報は、正確を期しているつもりでありますが、誤植や不完全な記述等が含まれる場合があります。ご了承下さい。また、利用者が当サイトの情報によって被った損害損失に対して、いかなる場合でも一切の責任を負いません自己責任の元、情報を活用してください。

もしかしたら、他の環境では多少の可否は変わるかもしれませんので、念の為。

 

【目次】
 ◎ ティザリングの基本の確認
 ①「データ通信回線」経路を「Wi-Fiの回線」に変更
 ② スマホ同士のティザリング その1
 ③ スマホ同士のティザリング その2
 ④ 番外編:無線LANネットワークの構築
 

 

【基本の確認】

まずは基本の確認です。先の3つの接続方法を図で表すと以下のようになります。

001_20190815105701

上図で見ればわかりますが、どれもデータ通信回線(3G/4G/LTE回線等)を利用しているので、スマホで通常のネット接続をしているのと同じように請求が来ます。そのため、繋げっぱなしにしてた場合、例えばWindows10の自動アップデートなどがかかっていたりすると、悲惨な目にあう場合があります。で、これを何とかできないか?

ということで、1つ目のネタは、

 

〔①「データ通信回線」経路を「Wi-Fiの回線」に変更〕 

T002

上図のような接続が可能なら、余計な通信料がかからない

で、結論から言うと一部の接続方法を除き可能です。

① Android側でモバイルデータ通信(モバイルデータ)OFFにし、
② Android側のWi-FiをAPに接続し、(参考「Android の Wi-Fi接続設定」)
ティザリング設定を行う。(参考「USBティザリング」「Bluetoothティザリング」)

の手順で行います。

ただし、(2)Wi-Fiよるティザリング接続のみは不可です。少なくとも自分の環境では不可でした。

これはおそらくAndroid側のWi-FiデバイスがAPとの通信に専有されるのが原因なのかな、と推測されます。

 

 

さて、図のような接続にすれば一応ネットに繋げられると言えば繋げられるのですが、上図を見ればわかる通り「スマホ-AP間」がすべてWi-Fi接続なので、『PCを直接APにWi-Fi接続すればいいじゃん・・・』っていうオチがあったりします。

T003

上図の通り、直に繋げればティザリングなどは必要が無いわけですが、じゃあ全く利用価値が無いかと言われるとそうでもないです。

 

例えば外出先でFree-WiFiなどを活用する場合、ティザリングに使用するAndroid端末で登録先の設定を済ませた場合は、Wi-Fiの接続設定を個々のPCでする必要が無いというのが利点です。

 

T004r2

特に多くのFree-WiFiを利用する場合は有効かと。Wi-Fi接続設定の管理を1つの端末(スマホ)で管理すれば良いだけなので、使い方に慣れるとこちらの方が便利です。
ただし、先に述べたとおり、この場合はWi-Fiティザリングは不可です。
使うPCが1台だけ&スピードが必要ならUSBティザリング複数のPCを同時接続&無線が良いならBluetoothティザリングがオススメ。

使いみちはそれくらいでしょうか。自宅で使うシーンはあまり無いかもしれません。

稀に特殊な事例で使えるくらいですかね。

※ スマホは優秀な「無線LAN子機(アダプタ)」の代用になりうる 
 
ノートPCの中には有線LANのコネクタが無く、内蔵無線LANしか無いものが稀にあります。以前買ったPCにそんなものがあり、Linuxのインストールに困ったことがあります。
 
OSのインストール時、無線LANのドライバが標準でインストールできず、無線LANのドライバのダウンロードをするにしても有線LANアダプタが無いのでネットにアクセスできず、外付けのUSB無線LAN子機を利用しようにも、これまた外部からドライバを導入する必要があり、結局八方塞がりなことがありました。
 
この時に使えたのがスマホによる『USBティザリング』で、ネット環境なしの状態でOSを一度インストールし、PCとスマホをUSBティザリングで接続、スマホの先は自宅の光回線に繋がるAPにWi-Fiで接続。
APTを利用して無線LAN設定を行い、何とか無線LANを使えるようにしたことがあります。

T005r

よくよく考えると、「USBティザリングの使えるスマホ」は、ある意味でっかい「無線LAN子機」と変わらないです。(しかもドライバーいらずで手軽に扱える。)

不使用・不要のスマホは、ちょっとした「無線LAN子機」としてのご利用いかがですか?(笑)

 

 

〔② スマホ同士のティザリング その1〕 

T011r2

こんな接続も可能です。

何に使うんだよコノヤローみたいな感じですが、結構利用している人もいるようで、

・回線の細い人が、回線の太い人から一時的に借りる
・2台持ちの人が片方の回線が速度制限かかったので、もう一台の方で回線を利用する

などが、あるようです。

手順は以下となります。

① 親機(㋐)の方でティザリングをONにする
② 子機(㋑)の方で親機(㋐)に接続 (終)

 

〔Wi-Fiティザリング(スマホ同士間)の設定の場合〕  

 02_000r4 

 

 

〔Bluetoothティザリング(スマホ同士間)の設定の場合〕  

02_032

上図のように、親機側でティザリングをONにした後、親機と子機でBluetoothペアリングを行えば終了。

場合によっては下図のように子機側でBluetoothの「インターネットアクセス」を明示的に有効にする必要があります。

Teb_011_a_1

以上のような感じで設定を行えばネットに接続できるかと思います。

ただし、使い方には注意が必要。複数台でアクセスするので、使い方によっては通信量がバカになりません

 

ということで、またこれを何とかできなかということで・・・回線を『モバイルデータ通信』から『Wi-Fi』にできないか、となります。(ここから先のネタは自宅での需要は無いと想われるので、外出先での使用を想定して書きます。)

 

〔③ スマホ同士のティザリング その2〕

T031

この接続であれば、「モバイルデータ通信」の回線を使わなくて済みます。

やり方としては、「② スマホ同士のティザリングの設定」+「(親機:モバイルデータ通信OFF)+(親機-AP間のWi-Fi設定)」を行えば良いです。

ただし、スマホ同士間のティザリング接続は「Wi-Fiティザリング」は不可です。「Bluetoothティザリング」の方は可となります。

ちなみに、直接APへWi-Fi接続すれば、この接続は「意味ねーなー」な話になります。

とりあえず、接続はできるよという話で、実用性は無いかと。

 

 

〔④ 無線LANネットワークの構築〕   

 スマホによるティザリングってのは結局スマホをアクセスポイント(AP)にしてインターネットに接続しているだけ。ということは、スマホをAPとして無線LANのネットワークを構築できないだろか・・・

T042

結論として、可能です。

PC間をSSHによるアクセスで試みたらあっけなく接続できました。

ただ、この状態でインターネットにアクセスされると、通信量がキビシイものになるかと。

現実的な利用としては、モバイルデータ通信は停止して、あくまで無線LANのネットワーク構築のみで利用するのが良いかなーという感じ。

T043

ちなみに、このモバイルデータ通信を停止した上図の場合はティザリング状態になっておりませんが、そこは番外編ということで。

屋外で、ちょっとしたネットワークを構築したいときに利用できるという感じですかね。

 

実用性の有無は別として、他にもいろいろと接続できます。

Tt602_

 

面白そうなネタが溜まったらまた続きを書ければいいなと思います。

以上、ティザリング実験室でした。

 

 

 

〔LinuxPC & Android端末でティザリング〕
 ・ティザリングのお話 in 2019  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(1)〜 USB接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(2)〜 Wi-Fi接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(3)〜 Bluetooth接続編  


〔スマホの Wi-Fi接続設定〕
 ・Android の Wi-Fi接続設定  

 

〔SSH関係〕
 ・SSH でリモートアクセス! in 2018(その1)【パスワード認証】 
 ・SSH でリモートアクセス! in 2018(その2)【公開鍵認証】 
 

 

 

 

 

 

 

 

2019年8月10日 (土)

ティザリングのお話 in 2019

PCを使用するにあたり、出先でちょっとネットに接続したい、という機会は結構あるかと思います。
スマホが急速に普及した近年において、そんなときに役に立つのが「ティザリング」。

004_rr

大停電などの災害時にも役立ちます。今回はそんな「ティザリング」についてのお話です。

 

【そもそも「ティザリング」とは?】 
 Wikipediaの説明によると、

『テザリング(英: tethering)とは、通信端末を内蔵したモバイルコンピュータ(携帯電話回線に接続されたスマートフォンなど)を外付けモデムのように用いて、他のコンピューター等をインターネットに接続することである。』

 となっとりますが、「スマホ」と「PC」で簡単に説明すると、『スマホなどを中継機として、PCなどの端末でインターネットへアクセスする』などがそうです。(ちなみに、ティザリング自体はスマホとPCに限定されるわけでは無いので念の為。)



 

【一般的なネット接続とは何が違う?】 

基本的に何も変わらないんですけどね。「使う回線を変える」だけです。基本的には「スマホの回線を使う」ことになると思われるので、料金の請求のされ方が変わって来ます。ということで、自宅での一般的なPCの接続例との比較をば。

 

★ 自宅PCでのインターネット接続の場合 

2019年度現在、一般的に光回線ADSL回線ケーブルテレビ回線などでのインターネット接続が多いかと思います。

001

これらは基本、月額定額料金かと思います。つまり、使用した量に関わらず料金は変わりません。
 

 
ちなみに、「自宅でWi-Fi接続してスマホをオトクに活用するぜ〜♪」っていうのは、だいたい下図のような感じの接続かと思います。

002

ようは自宅の光回線やADSL回線などを利用してインターネットに接続するわけで、余計な通信費用がかからないというわけです。

 

★ スマホでのインターネット接続(3G/4G/LTE等)の場合 

スマホでの3G/4G/LTEなどの接続の場合は、かなり大雑把では図ではありますが、以下のようになります。


003

このケースの場合、利用料金は従量制(使った分だけ課金)だったり、パケット定額の入ったものを利用して定額制に近い形での請求だったり、定額なんだけど容量制限があって、それ以上使うと極端に通信速度が遅くなったりと、いろいろあります。

何はともあれ、通信容量に注意しないと、お金が余計にかかったり、通信制限がかかったりと、色々と不都合が出てくるケースが多いかと思います。ここが自宅でのネット接続との大きな違いになってくるかな、と思います。

 

★ スマホを活用したティザリング接続の場合 

で、ティザリングによる接続はどうなのかというと・・・

004

 

インターネットへの接続がスマホの回線になるだけなんですが、自宅以外でも利用できるというのが利点です。

ただし、スマホのモバイルデータ通信回線を一般的に利用することになので、通常のスマホを使用するのと同様に、使用した分だけ請求が来ます。

ちなみに、キャリアやプランによってはティザリングをするためにオプション費用がかかるケースがあるので、ご注意を。

※ PC <-> スマホ <--wifi--> AP <-光回線,ADSL,ケーブルテレビ回線等-> インターネット

の接続も「ティザリング接続」となりますが、一般的では無いので、図からは省いています。

この接続のネタに関しては『ティザリング実験室 〜 それってネットに繋がるの?』を参考に。

 

 

 

【「ティザリング」に利用できるの接続方法は3種類】 

さて、このティザリング、「スマホ↔PC間の接続方法」は基本以下の3種類です。

(1)USB接続
(2)Wi-Fi接続
(3)Bluetooth接続

それぞれ、一長一短があります。
 

(1)USB接続によるティザリング 
 
 USBケーブルによる有線接続でのティザリングです。

 メリットは、
  ・通信速度が速い/無線と違い、通信が安定している
  ・スマホを充電しながら使用できる
  ・接続設定が他の接続に比べ易しい

 デメリットは
  ・USBケーブルを持ち歩く必要がある
  ・スマホに同時に接続できるPCは1台

 

(2)Wi-Fi接続によるティザリング 

 Wi-Fi(無線LAN)を利用した無線接続によるティザリングです。
 
 メリットは、
  ・複数の端末と同時に接続が可能
  ・次に上げるBluetooth接続よりは通信速度は速い

 デメリットは、
  ・電力消費が多い
  ・Wi-Fiの電波が混んでいる所だと、速度が出ない/通信が安定しない

 

(3)Bluetooth接続によるティザリング 

 Bluetoothを利用した無線接続によるティザリングです。
 
 メリットは、
  ・電力消費が少ない
  ・複数の端末と同時に接続が可能
 
 デメリットは、
  ・通信速度が一番遅い

 

といったところです。
 
状況に応じて使い分ける形になるかと思います。

なお、ティザリングにおいては、PCのネット常時接続やらない方が無難です。特にWindowsの場合は設定によっては「自動でOSのアップデート」がかかることがあり、いつの間にかかなりの通信量が消費されているなんてことがありえます。Linuxはその点については心配はしなくても良いと思いますが。何はともあれ、ティザリングの利用は一時的なものに留めるのが良いかと思います。
 
 
 
 
さて、概要はこれくらいにして、実際の接続方法についてです。
以下、Linux&Androidな環境での接続方法ですが、Windowsな方も参考になる部分はあるかと思います。
 
参考にされる方はどうぞ〜旦。

〔LinuxPC & Android端末でティザリング〕
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(1)〜 USB接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(2)〜 Wi-Fi接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(3)〜 Bluetooth接続編  
 
 ・ティザリング実験室 〜 それってネットに繋がるの? (スマホ同士のティザリング/無料Wifiなど) 

〔スマホの Wi-Fi接続設定〕
 ・Android の Wi-Fi接続設定  

 

 

【外部サイト】
 ・スマートフォン・携帯電話が繋がるワケ
 ・特集:スマホはどうつながっている?
 ・電波の特性
 ・移動体通信の今・昔
 ・コレだけ押さえれば大丈夫! LTEの基礎知識 
 ・3G、4G、LTEとWi-Fiの違い 
 ・意外と知らない!電話・通信の仕組み 
 
   

 

 

 

 

LinuxPC & Android端末でティザリング(1)〜 USB接続編

ティザリングのお話 in 2019』の続きです。
 
今回はUSB接続によるティザリングを行います。

T801

ちなみに作業環境は以下になります。

・Linux・・・Debian GNU/Linux 10 KDE
・Android端末・・・SH-M08:Android9

それではさっそくやってみます。
手順は以下になります。

(1)USBケーブルでLinuxPCとAndroid端末を繋ぐ。(終) 

と、いうことで、USB接続によるティザリングはかなり手軽にいけます。
 

【(1)USBケーブルでLinuxPCとAndroid端末を繋ぐ】 
 USBケーブルで2つの端末を繋ぐとAndroid端末に以下のような画面が出てきます。
 
Usb_001   

 ここで、「USBテザリング」という項目があるので、有効化(チェック)します。
 
Usb_002r   
 
以上で終了です。(終)
問題がなければこれでネットに接続できるはずです。
 
ちなみ複数のネットワーク接続が可能な場合、選択的に選ぶことも可能です。 
以下は参考。(Debian10 KDE)
 
Usb_007_r7  
  ↓

Usb_008r2

  
接続完了の図♪

 


【ティザリングの終了】 

 やり方はいろいろとありますが、

  ・USBケーブルを抜く
  ・Android側で「USBテザリング」をOFFにする

 などなど。
 

 

【おまけ】 
 USBケーブルで2つの端末を繋いだとき、Android側で『ファイル転送』を選択すると、PC側からAndroid端末に直接アクセスできるようになります。

Usb_011r

Usb_012r2

(Android側で「ファイル転送」を選択すると、上図のようにPC側からAndroid端末が見えるようになる。)

 

ただし、留意点として、

・USBメモリや外付けHDDに接続したようなアクセスでは無い。
 (直接Android端末のデータを読み書きするのではなく、純粋な「ファイル転送」ができるのみ。)
 (直に読み書きできないのは、Android端末のデータを勝手に読み書きされないようにしているためかと思われる。)
・「USBティザリング」と「ファイル転送」は同時に行えない。
 (どちらか片方のみ、つまり排他的な使い方となる。)

となります。

参考までに。


 
 
LinuxPC & Android端末でティザリング(2)〜 Wi-Fi接続編 』に続きます。

 

 

〔LinuxPC & Android端末でティザリング〕
 ・ティザリングのお話 in 2019  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(1)〜 USB接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(2)〜 Wi-Fi接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(3)〜 Bluetooth接続編  
 
 ・ティザリング実験室 〜 それってネットに繋がるの?  

 

〔スマホの Wi-Fi接続設定〕
 ・Android の Wi-Fi接続設定  

 


 
 
 
〔関連ページ〕
 ・Linuxはそんなに難しいのか(5)システム設定関連
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

LinuxPC & Android端末でティザリング(2)〜 Wi-Fi接続編

LinuxPC & Android端末でティザリング(1)〜 USB接続編』の続きです。
 
今回はWi-Fi接続によるティザリングを行います。

T802

ちなみに作業環境は前回同様以下になります。

・Linux・・・Debian GNU/Linux 10 KDE
・Android端末・・・SH-M08:Android9

また、Linux側の無線LAN環境は整っているものとします。
(ドライバ等の設定は済み、無線LANアクセスポイント等にアクセスできる状態になっているものとします。)
 
それではさっそくやってみます。
手順は以下になります。

(1)Android端末側で、「Wi-Fiテザリング」をONにする。
(2)PC側で、Android端末の無線ネットワーク名を探す。
(3)PC側にて、Android端末のネットワークのWi-Fiパスワード(暗号化キー)を登録する。(初回のみ)
(4)PC側にて、Android端末の無線ネットワークを有効化する。(終)

 

【(1)Android端末側で、「Wi-Fiテザリング」をONにする】 
 Android端末側側で、「設定 > ネットワークとインターネット > テザリング」と進みます。
W_001

すると、上図のような画面が出てくると思うので、下図のように「Wi-Fiテザリング」を有効化します。

W_002r

 
【(2/3)PC側で、Android端末の無線ネットワーク名を探す/キーの登録】 
 ① PC側(Debian10 KDE)で、下図のようにAndroidの無線ネットワーク名を探します。
 ② 次に、Wi-Fiパスワードを調べます。
 ③ 最後に調べたパスワードをPC側に入力します。
 (※ ②③は初回設定時のみ作業を行う)

W_007r3

 
 

【(4)PC側にて、Andoroid端末の無線ネットワークを有効化】

最後に、無線ネットワークを有効化して終わりです。
以下の図の「接続」ボタンをクリックすれば終了です。
 
W_008
 
  
  

【留意点】

もし、ネットにアクセスできなかったら、一度「モバイルデータ」の項目が無効になっていないか確認すると良いかもしれません。
【設定 > ネットワークとインターネット > モバイルネットワーク】

601

これが有効になっていないと、ティザリングができない確率が大かと思います。
(『モバイルデータ通信』をよくOFFにする人は忘れがちかと♪)
下図のように有効化をしてネットに繋がるか、試してみてください。

602r
 

 

 


【ティザリングの終了】 

 やり方はいろいろとありますが、

  ・「Wi-Fiテザリング」をOFFにする。
  ・「アクセスポイント」をOFFにする。

 などなど。
 

 

 
 
 
 
 『LinuxPC & Android端末でティザリング(3)〜 Bluetooth接続編』に続きます。 
 
 
 

〔LinuxPC & Android端末でティザリング〕
 ・ティザリングのお話 in 2019  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(1)〜 USB接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(2)〜 Wi-Fi接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(3)〜 Bluetooth接続編  
 
 ・ティザリング実験室 〜 それってネットに繋がるの?  

 

〔スマホの Wi-Fi接続設定〕
 ・Android の Wi-Fi接続設定  

 

 


 
 
  
〔関連ページ〕
 ・Linuxはそんなに難しいのか(6)無線LANの設定  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

LinuxPC & Android端末でティザリング(3)〜 Bluetooth接続編

LinuxPC & Android端末でティザリング(2)〜 Wi-Fi接続編』の続きです。
 
今回はBluetooth接続によるティザリングを行います。

T803

ちなみに作業環境は前回同様以下になります。

・Linux・・・Debian GNU/Linux 10 KDE
・Android端末・・・SH-M08:Android9

また、Linux側のBluetooth環境は整っているものとします。
(ドライバ等の設定は済み、他のBluetooth端末にアクセスできる状態になっているものとします。)
 
それではさっそくやってみます。
手順は以下になります。

(1)ペアリング作業を行う。
  ① Android側とPC側で互いに「検出」作業を行う。
  ② ペアリング。
(2)Android側で「Bluetoothテザリング」を有効化。
(3)PC側にて、Bluetooth接続を選択して、ネット接続開始。(終)

 

【(1)ペアリング作業】 
 下図のようにペアリング作業を行います。(スマホだと見づらいかも。PCでの閲覧推奨。)

001_r3

上図の作業を行った後、PC側で下図のように「セットアップに失敗した〜」と出ることがありますが、スルーします。(下図のウィンドウは閉じて良いです。)

005_bl_k004r


【(2)Android側で「Bluetoothテザリング」を有効化】 
 下図のように、「Bluetoothテザリング」を有効化します。
 【設定 > ネットワークとインターネット > テザリング】
011

 
 

【(3)PC側にて、Bluetoothのネットワークを選択】

最後に、下図のようにBluetoothのネットワークを選択して終わりです。
 
 021_bl_k031r3
 
 接続に問題がなければ下図のような状態になります。
 
022_bl_k032r2
 (終)
  

【2回目以降の接続について】

2回目以降の接続は、

(1)Android側で「Bluetoothテザリング」を有効化
(2)PC側で「Blutoothネットワーク」有効化

でOKです。

031

 

 【ティザリングの終了】 

 やり方はいろいろとありますが、

  ・「Bluetoothティザリング」をOFFにする。
  ・「Bluetooth」をOFFにする。

    B_403r2

 などなど。

 

 

【おまけ その1】

041r2
どうやら、DolphinからBluetooth接続でAndroidにアクセス出来るっぽい。
上図の赤丸をクリックすると下図のようにAndroid側で、「許可しますか〜?」と聞いてくる。

042  
興味がある方は調べてみてください。

 

 

【おまけ その2】  

Debian10 KDEにおいての話ですが、Android側からペアリング履歴を削除してしまうと、『Connection to the device failed』なるエラーがでて、Bluetooth接続がうまくいかないことがある。

Be_001r2

 

 

その場合は、PC側に残っているペアリング情報を削除して、もう一度ペアリング作業をやり直すとうまく行くかも。ということで、ペアリング情報の削除手順は下図参照のこと。

Be_004r2
あとはペアリング作業をはじめからやり直してみてください。

 

 

〔LinuxPC & Android端末でティザリング〕
 ・ティザリングのお話 in 2019  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(1)〜 USB接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(2)〜 Wi-Fi接続編  
 ・LinuxPC & Android端末でティザリング(3)〜 Bluetooth接続編  
 
 ・ティザリング実験室 〜 それってネットに繋がるの?  

 

〔スマホの Wi-Fi接続設定〕
 ・Android の Wi-Fi接続設定  

 

 


 
 
 
 
〔関連ページ〕
 ・Linuxはそんなに難しいのか(5)システム設定関連  
 
 
 
 
 
 

【外部サイト】
 ・Bluetoothを理解しよう 
 ・「マルチペアリング」や「マルチポイント」で手軽になったBluetooth 
 ・【Bluetoothイヤホン】ペアリング、マルチペアリング、マルチポイント、接続台数とは? 
 ・ 第138回「Bluetooth 5」の話  

 


 
 
 
 

 

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