カテゴリー「アップル」の23件の記事

2020年4月26日 (日)

セキュリティ情報:iOS ゼロクリック 他

【注意喚起】iOS標準メール、『受信しただけ』で被害の恐れ。メール受信設定の一時無効化を推奨
https://www.lac.co.jp/lacwatch/alert/20200424_002178.html

iPhoneやiPadに搭載されている標準メールアプリにおいて、メールを受信しただけ保存されているメールが漏洩したり、意図しないコードが実行されたりする脆弱性の存在が公表されました。

米国のセキュリティ企業ZecOps社が2020年4月22日(現地時間)にブログで発表した情報によると、最新のiOS(13.4.1)を含むiOS6以降のすべてのバージョンに脆弱性が存在し、この脆弱性が悪用されるとメール内容の漏洩、改ざん、削除が行われる恐れがあります。また、確認されていませんが、他の脆弱性と組み合わせることでデバイスが乗っ取られる可能性があります。

悪用された際の挙動はiOSのバージョンごとに異なり、 特にiOS13(13.4.1)ではバックグラウンドでメールを受信しただけでも攻撃が成功するため、「0-click(ゼロクリック)」とも呼ばれています。iOS12では、ユーザが不正なメールをクリックすることによってメールアプリがクラッシュする、iPhoneやiPadの全体の動作が遅くなるなどの影響が現れます。

すでに日本を含む複数の企業や個人に対する脆弱性の悪用が確認されており、今回の発表により同種の攻撃が増える可能性が考えられます。

 

iPhoneとiPadのメールアプリに脆弱性〜iOS13.4.5で修正
https://iphone-mania.jp/news-284858/

iOS13/iPadOS13の純正メールアプリに、2つの深刻な脆弱性が見つかりました。次のOSアップデートで対処される見通しです。

2つの深刻な脆弱性
脆弱性を発見したセキュリティグループZecOpsによると、脆弱性のひとつは、遠隔でのゼロクリック・エクスプロイト(ユーザーが全く操作しない状態での攻撃)を可能にするものです。

また、2つのうちのより深刻な脆弱性は、最新の正式版であるiOS/iPadOS13.4.1をインストールしたデバイスにも影響します。

ゼロクリック・エクスプロイトが可能に
このゼロクリック・エクスプロイトを仕掛けられると、ユーザーが純正のiOSメールアプリを開いただけで感染してしまいます。攻撃者はメールを送信するだけでiPhoneやiPadを感染させ、膨大なメモリ容量を消費することが可能とのことです。

また攻撃者はメールを送信、攻撃に成功すると、証拠となるメールを削除している可能性があるようです。

ZacOpsは調査の結果、この脆弱性を突いた攻撃はかなり広範囲に広がっている可能性が高いと結論付けています。

なお今回問題になっている脆弱性は、2012年9月にリリースされたiOS6から存在していると、ZacOpsは指摘しています。

iOS13.4.5で脆弱性が修正
Appleは最新のiOS13.4.5ベータで脆弱性を修正しており、正式版は数週間以内にリリースされる見通しです。このアップデートがリリースされるまではAppleの純正メールアプリは使わず、GmailやOutlookなどサードパーティー製のメールアプリを使うよう、ZacOpsは推奨しています。

 

iOSのメール機能に深刻な脆弱性。ゼロクリックでリモートコード実行可能
~すでにゼロディ攻撃に使われた形跡あり
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1248996.html

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同社は定期的にiOSのセキュリティについて調査を行なっているが、北米フォーチュン500企業の個人日本のキャリアの幹部ドイツのVIPサウジアラビアとイスラエルのMSSPヨーロッパのジャーナリストスイス企業の幹部といった人物をターゲットに、この脆弱性に対する複数のトリガーを長期的にわたって検出できたという。
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やばい感じの脆弱性ですね。要注意です。ところで、iOS関係で、以下のセキュリティ情報も。

 

中国国営ハッカー集団、iOS脆弱性を悪用してウイグル自治区のイスラム教徒を監視した疑い
https://japanese.engadget.com/jp-2020-04-23-ios.html

iOS 12の特定バージョンにセキュリティ上の脆弱性が発見され、それが新疆ウイグル自治区のイスラム教徒を監視する目的で、中国政府が背後にあるハッカーグループに悪用されていたと報じられています。セキュリティ企業Volexityが「Insomnia(不眠症)」と名付けた脆弱性は、iOS 12.3/12.3.1/12.3.2に存在しているものです。脆弱性自体はすでにアップルは2019年7月にリリースしたiOS 12.4にて封じているとのこと。
とはいえ一部のiOSをアップデートしていないユーザーは、攻撃される可能性に晒され続けたわけです。

Volexityの報告によれば、このInsomniaは2020年1月~3月に同社が「Evil Eye」(悪の眼差し)と名付けて追跡しているハッカー集団により使われたとのこと。Evile Eyeは中国政府の要請で活動し、新疆ウイグル自治区のイスラム教徒を監視する、国営のハッカー集団と目されています。

その具体的な仕組みは、ウイグルをテーマにしたWebサイトにInsomniaが仕込まれ、そこにアクセスしたiOSデバイスに作用。そして攻撃者にルートのアクセス権限(システム管理者用のアカウントに付与された、ほぼ全ての操作が可能な強力な権限)を与えるという具合です。

Evil Eyeはそれを利用し、様々なインスタントメッセージングからの平文メッセージや電子メール、写真や連絡先リスト、およびGPSの位置データを盗んだと報告されています。

またこのInsomnia脆弱性自体、やはり以前ウイグル自治区のイスラム教徒を標的にしていたハッキングサイトで用いられた脆弱性を元にして、それを拡張したものと分析されています。
新たに監視対象に加えられたのは、電子メールのProtonMailとメッセージングのSignal。これらは強固なエンドツーエンド暗号化を行うことで知られる2つのアプリです。前者は電子メール、後者は画像が狙われたとされています。

Volexityいわく、それはウイグル族が通信が潜在的に監視されていると認識しており、監視を避けるために強力なセキュリティ機能のあるアプリを使用している事態を示唆しているかもしれないとのこと。
そうした自衛手段に対して、さらに監視が強められている可能性があるわけです。

このInsomnia脆弱性はWebkit、つまりiOS用のWebブラウザがすべて利用しているエンジンを利用しているため、どのブラウザーにも作用する可能性があるとのことです。実際、Volexityの調査チームはiOS 12.3.1を実行しているデバイスにつき、SafariやChrome、およびMicrosoftのEdgeを介して成功(ルート権限の乗っ取り)を確認できたと報告しています。

これはすなわち新疆ウイグル自治区の外にいる人であれ、iPhoneでウイグル関連情報のサイトにアクセスすれば脆弱性を突かれて被害に遭うかもしれないことを意味しています。ハッキングされることを望まないユーザーは、iOS 12.4以降にアップデートするようお勧めします。

 

日本は海外よりもiPhoneの普及率が高いですからね。ターゲットにされやすいかもしれません。

要注意です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年4月20日 (月)

アップル:「iPhoneのピーク性能を落としていた件」540億円

Appleは540億円超を「iPhoneのピーク性能を落としていた件」の和解金として支払うことに合意
https://gigazine.net/news/20200303-apple-500-million-throttling-older-iphones/

2017年末に、インターネット掲示板で「古いiPhoneのバッテリーを交換すると端末の動作が軽くなった」という投稿があり、iPhoneのCPU性能とバッテリー性能の間に何かしらの関連性があるのではないかと疑われるようになりました。この疑いを明らかにするため、ベンチマークソフトのGeekbenchが新しいiPhoneと古いiPhoneでベンチマークテストを実施したところ、古いiPhoneではOSをアップデートするとCPU性能が意図的に低下させられていることが明らかに。AppleはiPhoneのピーク性能を意図的に落としていた理由を「iPhoneを意図しないシャットダウンなどから守るため」と説明したものの、ユーザーに対してピーク性能を落としている旨を通知していなかったことから、世界的な問題となりました。


「iPhoneは早ければ1年後に性能が落ち始める」のをAppleが正式に認める - GIGAZINE

AppleがiPhoneのピーク性能を落としていた件が明らかになった後、さっそく集団訴訟に直面していることが報じられていたのですが、Appleは2017年から2018年の間に提出された数十件分の「iPhoneのピーク性能を落としていた件」に関する集団訴訟に対して、5億ドル(約540億円)を支払うことで暫定的に合意しました。カリフォルニア州裁判所により最終承認が行われることで、和解が成立となるとのことです。

和解金の内訳は「iPhoneのピーク性能を落としていた件」が明らかになる前の段階で、iPhone 6シリーズもしくはiPhone 7シリーズを購入していたユーザーに対し、1人当たり25ドル(約2700円)。また、集団訴訟を提起した人たちに対しては1500ドル(約16万円)または3500ドル(約38万円)、弁護士に対しては約9000万ドル(約100億円)が支払われることとなります。和解金の最低支払額は3億1000万ドル(約340億円)で、和解金の受け取りを求める人がほとんどいない場合は、1人当たりの配当が増加する可能性もあるとのことです。

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そういえば、フランスでもそんな訴訟の話が出てましたね。

それに対して日本はどうなんでしょうかね?

 

 

 

〔関連ページ〕
 ・アップル:iPhoneの動作速度を意図的に遅くしていた 

 

 

 

 

 

 

 

2020年3月29日 (日)

アップル:フランスで罰金30億

Appleが30億円の罰金を「iPhoneのピーク性能を落としていた件」でフランスに支払う羽目に
https://gigazine.net/news/20200208-apple-fined-27-million-france/

Appleが古いiPhoneのピーク性能を意図的に落としていた問題で、フランスはAppleに対して2500万ユーロ(約30億円)もの罰金の支払いを命じました。

Transaction avec le groupe APPLE pour pratique commerciale trompeuse | economie.gouv.fr
https://www.economie.gouv.fr/dgccrf/transaction-avec-le-groupe-apple-pour-pratique-commerciale-trompeuse

Apple fined $27 million in France for throttling old iPhones without telling users | TechCrunch
https://techcrunch.com/2020/02/07/apple-fined-27-million-for-throttling-old-iphones-without-telling-users/

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なお、Appleはピーク性能を落としていたことを謝罪し、iOSに「バッテリーの状態」という機能を追加し、バッテリーの最大容量とピークパフォーマンス性能がいつでも確認できるようにしています。

 

日本での訴訟ってどうなんでしょう?

聞いたことないですね。されているんでしょうか?

 

 

〔関連ページ〕
 ・アップル:iPhoneの動作速度を意図的に遅くしていた 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年3月28日 (土)

セキュリティ情報:危険な「iPhone接続ケーブル」

史上最も危険な「iPhone接続ケーブル」が発売、悪用の懸念
https://forbesjapan.com/articles/detail/30081

iPhoneに遠隔からハッキングできるLightningケーブルが発売された。「OMGケーブル」という名称のこの製品は、外見も機能もアップルの純正ケーブルと変わらない。

OMGケーブルは、今年8月にハッカーの祭典「Def Con」で発表され、現在は量産化が進められている。このケーブルは近隣にいるハッカーが、ケーブル内部に仕込まれたワイヤレス機能を使って端末にアクセスすることを可能にする。

この様な製品は従来、ダークウェブなどで密かに取り扱われていたが、OMGは公に販売されており、「Hak5」での価格は100ドル程度だ。サイトの製品説明には、「非常に悪意のあるUSBケーブル。ケーブルを接続した途端、内部のワイヤレスネットワーク・インターフェースを通じてデバイスをコントロール可能になる」と記載されている。

Def Conでは、OMGケーブルを開発したMike Grover(通称MG)が最大300フィート(約90メートル)離れた場所からデバイスにアクセスすることができると説明した。また、周辺のワイヤレスネットワークのクライアントとして設定すれば、アクセスできる距離は無制限になるという。

Hak5によると、ケーブルは証拠隠滅のためにファームウェアを消去することができ、これを実行すると全く無害のケーブルになる。

セキュリティショーでは、これまでにもスマートデバイスにアクセスできる危険な充電ケーブルが紹介されてきたが、原理はOMGケーブルと同じだ。OMGケーブルは、善良なユーザー向けの製品として紹介されているが、ハッカーが恐ろしい用途で使うことも可能だ。

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MGは、もともとOMGケーブルを「個人的なハードウェアの学習プロジェクト」として開発したという。しかし、このケーブルをハッキング目的で使うことが可能であると広く知られたことで、セキュリティ業界では懸念が広がっている。

この数週間でiOSのハッキングに関する問題がいくつも露呈し、アップルの安全神話が崩れつつある。OMGケーブルの発売は、さらに懸念を強めるニュースだ。この製品がハッカーに利用される危険性についてMGに尋ねると、彼は「心配する前に、そのリスクについて気づいてもらいたかった」と述べた。

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やばいケーブルですな。

得体のしれないケーブルの貸し借りはリスクを伴うことになりそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年3月21日 (土)

アップル:1300億円の罰金

フランスの競争規制当局、アップルに1300億円の罰金--競争妨害の疑い
 https://japan.cnet.com/article/35150914/

フランスの競争規制当局は現地時間3月16日、10年に及ぶ調査を経て、Appleに11億ユーロ(約1300億円)の罰金を科すことを決定した。

フランス競争委員会は、Appleが価格操作や競争妨害を企て、自社の販売ネットワークで反競争的行為を行ったと認定した。Apple製品の卸売業者であるTech DataとIngram Microの2社にも罰金が科せられ、今回の決定による罰金は総額で12億4000万ユーロ(約1470億円)にのぼる。

もっとも、フランス競争委員会による処分の矛先はAppleに向けたもので、委員会が同社に科した罰金はこれまでで最も高額となった。

フランス競争委員会の委員長Isabelle de Silva氏は声明で次のように述べている。「第1に、Appleと同社の卸売業者2社が競争しないことに合意し、業者間の競争を妨げたことによって、Apple製品の卸売市場は無風状態となった」「第2に、いわゆる優良販売店がリスクなく宣伝や値下げができない状態になっていたため、Appleの直営販売店と独立系の優良販売店の小売価格が同一となっていた」

さらに同氏は、Appleが独立系の販売店に対し、特に直営店の販売ネットワークと比べて不公平かつ不利な取引条件を課し、販売店側の経済的な従属状態を悪用していたとしている。

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いまさら驚くほどのことでも無いかもしれませんが・・・

日本ではこういう調査はできんものですかね。

 

 

 

〔関連ページ〕
 ・アップルのやり方  

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年3月14日 (土)

iOS 13 とバグの話

iOS 13とmacOS Catalinaはなぜバグが多いのか。元アップルエンジニアが語る6つの理由
 https://japanese.engadget.com/2019/10/26/ios-13-macos-catalina-6/

・・・

■機能リストを詰め込みすぎてスケジュールチキンにつながる
運営が上手くいっているプロジェクトでは、開発が遅れている機能は早い段階でふるい落とされ、エンジニア達は実際に出荷される機能の洗練に時間をかけられる。しかし、部局会議ではプロジェクトで自分の部署が遅れていることは誰も認めたがらないため、マネージャー達はしばしば「スケジュールチキン」(遅れていることをギリギリまで隠す)に走る。もし誰も警告しなければ、エンジニアは期日内に完了できない可能性のある機能を開発し続け、最終的には将来のリリースに先送りされる。

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■回帰は修正されるが、古いバグは無視される
エンジニアが正常に機能している機能を誤って壊した場合は、それは回帰(regression)と呼ばれ、修正されることが求められる。しかしバグレポートを提出し、それが以前のバージョンにも存在するとQAエンジニアが判断すると「回帰ではない」古いバグとされる。その修正のために、誰も割り当てられることはない。

・・・

商業ベースとなると、スケジュールありきというのはやはりある。しかし、商用OSでしかも不具合が多い状態で出されるとなるとどうなのかね。

 

「バグだらけ」iOS 13をアップルが反省、iOS 14で開発方法を変更か
 https://japanese.engadget.com/2019/11/22/ios-13-ios-14/

iOS 13.0はdie-hardなアップルファンだけが導入すると予想していたとのこと
・・・

えー、ってな感じ。

ちなみに「die-hard = なかなか死なない」だそうで。

喧嘩売ってるんですかね?

 

 

 

〔関連ページ〕
 ・Appleの闇:アップルとJDI  

 

 

 

 

 

 

2020年2月12日 (水)

セキュリティ情報:Macに対する脅威数がWindowsのそれを上回る

Macに対するサイバー攻撃が激化、検知数はWindowsの約2倍
 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1234679.html

アンチマルウェアソフトの開発を手掛ける米Malwarebytesは11日(米国時間)、マルウェア年次調査の2020年調査結果を公開した。調査結果は2019年を対象とした内容となる。
今回の調査結果では、Macに対する脅威がWindowsと比較して大幅に増加し、2018年比で400%以上と急激に増加したことが報告されている。
報告数全体の増加については、2019年にMalwarebytesを導入したMacユーザーが増えている影響を受けているが、エンドポイント(PC 1台)あたりで年間に発見された脅威数で比較しても、Mac環境の脅威報告数はWindowsを約2倍上回り、脅威遭遇率が高まっていることがわかる。
同社ではMacに対する攻撃が激化した要因として、市場シェアの増加でサイバー犯罪者にとってより魅力的な標的になったこと、さらにmacOSの標準セキュリティシステムが、アドウェアなどのPUP(不審なプログラム)をマルウェアと同程度には厳しく制限しておらず、それらの中間のような振る舞いのプログラムが防御をすり抜けて活動していると指摘している。
企業への脅威では、ビジネスエンドポイントに対する脅威量が攻撃的アドウェア、トロイの木馬、HackToolsなどを筆頭に2018年比で13%増加。組織に対する脅威では、トロイの木馬のボットネットであるEmotetとTrickBotによる攻撃が観測され、世界のほぼ全地域で、サービス業や小売、教育分野に対し上位5件に入る検出数を記録。とくにTrickBotは2018年比で50%以上増加した。
・・・

流れとしては何の不思議ではない流れでしょうか。この点についてはLinuxといえど、他人事では無いですね。セキュリティについては常にアンテナを高くしていかなければなりませんね。

 

 

【関連ページ】
 ・セキュリティ情報:iPhone 怪現象 〜 鬼の居ぬ間に勝手に発信

 

 

 

 

 

 

 

2020年1月10日 (金)

Appleの闇:アップルとJDI

後がないJDI、シャープ・アップル連合で救えるか
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58817?page=2

・・・

アップルの変心に翻弄されるJDI

 そもそもJDIを危機に陥れた張本人は、アップルであった。

 JDIは、アップルから「前受け金」1700億円を調達し、石川県白山市に液晶パネル工場を建設し、2016年末に稼働した。しかし、アップルは、既に有機ELへ舵を切り、2017年9月12日に発表した最上位機種に採用した。JDIは、アップルの変心に翻弄され、変化を読み誤ったことが致命傷になった、前受け金は、2019年9月末で約900億円残っており(日本経済新聞12月27日)、返済額は年200億円程度(朝日新聞12月27日)にのぼり経営の重荷になっていた。

 更に、アップルはJDIを「トリガー条項」で締め付けた。「トリガー条項」とは、JDIの現預金が300億円を下回った場合、アップルは債務残高の全額即時返済することを求めるか、白山工場を差し押さえることができるというものだ。しかし、そもそもアップルがJDIに発注し続けなければ、JDIの現預金残高はたちまち枯渇する。つまり、アップルはJDIの「生殺与奪」の権利を握り続けた。

 結果として過剰設備となった白山工場は、2019年7月から生産を停止していた。

 今回、この因縁の白山工場を、アップルとシャープが購入しようというのだ。

 なぜJDIを危機に陥れたアップルが、またもや変心して支援しようとしたのか?

 第1の理由は、JDIが瀕死の状態に追い込まれ、量産モデルのiPhone11の生産に支障をきたすことを避けたいからだ。有機EL(OLED)ディスプレイを採用した機種(XS、XS Max)の販売が惨憺たる状況であり、安価な液晶モデルの生産を確保したいのだ。

 第2の理由は、米中貿易戦争への対策として、日本を調達先として確保しておきたかったのだ。

・・・

 JDIは、12月12日に、アップルとみられる顧客企業に白山工場の設備を2億ドル(約219億円)で売却する協議を進めると発表していた。しかし、交渉のなかで土地や建物を含む工場全体の売却案に切り替わったとみられる。売却額は800億円から900億円で交渉している模様だ。

 工場設備の売却から工場全体の売却へと切り替わった原因を、シャープの過去の事例から考えてみる。

 シャープは、亀山工場の第6世代の中古液晶ラインを中国に売ったことがある。中古装置を分解し部品等を交換したら、新品の装置と価格差が小さかった。装置価格が下がっていたからだ。このため、先方にも不満があった(参考:拙著『シャープ「液晶敗戦」の教訓』)。

 この失敗事例が教えることは、装置には真空と半導体ガス配管等があるため、装置を分解・移動して再稼働させることは、労多くして益少なし、ということである。土地や建物を含む工場全体を売却・購入した方が、益が大きい。

 だが、アップル単独で購入しただけでは工場を稼働できない。そのため、シャープに声をかけたのではないだろうか。

 白山工場の売却が実現すると、JDIは茂原工場(千葉県茂原)へ生産を集約することになる。つまり、生き残りをかけて、縮小均衡の道を進むことになる。

 シャープもJDIと同じく、アップルの支配下にあったことがある。

 シャープは、亀山第一工場の第6世代液晶ラインを中国に売却した後に、約1000億円を投じてスマホ用液晶ラインを新設することを2010年2月に発表した。そのための資金の多くはアップルが負担し、生産したスマホ用液晶も同社が引き取ることとなった。亀山第一工場は「アップル専用工場」となり、アップル社員が常駐するフロアへ、シャープ社員の出入りが制限されるまでになった。また、リスク回避と価格削減のためアップルは多社購買を進めていた。そのためシャープは、生産する液晶の特性を他社並みに抑えさせられる「技術抑圧」という技術的な屈辱も受けた。

 JDIは、このシャープの教訓から学ばず、2015年にアップルから1700億円を受け取り、白山工場を建設していたわけだ。

・・・

やり方がひどいというのもそうですが、契約を結んだ方も問題がありますね。なぜそのような契約に至ったか、反省する必要はあると思います。失敗から学べなければ、また同じようなことが繰り返されるでしょう。

 

〔関連ページ〕
 ・Appleの闇:悲惨な日本の部品メーカー 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年8月16日 (金)

アップルのやり方

アップル、5Gモデム自社開発中?インテルもアップルとの関係見直しか
https://japanese.engadget.com/2019/04/05/5g

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アップルが(開発が遅れているインテルに見切りを付け)5Gモデムを自社開発とするとの噂は、昨年末からたびたび報じられています。今年2月の米Reuters記事では、モデムチップ設計担当がアップルのハードウェアテクノロジ担当SVP(上級副社長)ジョニー・スロウジ氏に引き継がれるという、社内の組織変更を示唆する観測もありました。
 
その一方でFast Companyの記事は、インテルもアップルとの関係を見直すかもしれないと示唆しています。アップルは非常に厳しいクライアントであり、インテルにとって利幅の薄いiPhone用モデムチップ生産「アップルだから」という理由で、他の全ての顧客よりも優先するよう要求するとのことです。
 
さらにアップルは、利益率の高いデータセンターサーバ用チップ生産などの優先順位を下げるよう強要しているため、インテル社内ではアップルとの事業について対立が生じているそうです。
 
特に今年1月、インテル新CEOに就任したロバート・スワン氏は2016年にCFO(最高財務責任者)として入社したばかりで、いわば相対的な部外者。そうした背景から、スワン氏がアップルとの事業を実務的に見直し、より収益性の高いビジネスに焦点を合わせるよう検討するかもしれないと推測されています。
 
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相手の状況を考えずに、無理な要求をする。
こういうのってどうなんでしょうね。
ちなみに、アップルは最終的にこの部門を買収することに決めたようですが・・・。
 
 ◯ Appleの闇:悲惨な日本の部品メーカー  





 

 

2018年10月13日 (土)

アップル:アプリ・リジェクト問題

 iOSアプリの開発者アカウントが削除された経緯について
 https://skyarts.com/blog/jp/skyarts/?p=32313

理不尽なリジェクトを受けたiOSアプリが公開されるまでの経緯
 https://qiita.com/Watt/items/49d65b6377c1a44e670f

アプリ開発者からすると、とんでもない話ですね。

アップルのことですから、別段不思議では無いかもしれません。

 
 

〔関連ページ〕
 ・アップル:iPhoneの動作速度を意図的に遅くしていた 

 
 
 
 
 
 
 
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