WindowsXPサポ終了(2014.4.9)〜Windows7サポ終了(2020.1.14)…その6年間の間に変わったこと…
WindowsXPのサポート終了の頃、「PC処分をする前に、FLOSSなOSでPCリニューアル・再活用をしませんか?」の記事を書いたんですが、あれからもう6年経つんですね。早いものです。
前回とは違い、今回のWindows7無償サポート終了後は、継続して使うユーザーに対して2023年まで有償サポート期間を設けるようですね。1デバイス単位での請求で、エディションによっても費用は変わり、かつ、年を経ることに料金は上がっていくようです。また、Homeエディションは対象外みたいです。【INTERNET Watch:「Windows 7、2023年まで使い続けるにはどうすればいい?」】
なお、料金の詳細は不明ですが、【D-point:「有償サポートを開始します」】を参考にすると、1年目は7000円くらいになるのでしょうか。国内では約1400万台がまだ可動しているとのことなので、仮に10%サポートを受けることになると、概算で100億円になります。かなりの額ですね。ある意味社会的な損失になっているように思えます。ちなみにWindows8.1のサポートが2023で終了なので、2023以降はWindows8.1で稼いでいくことになるんでしょうか。まぁWindows7に比べれば雀の涙になるとは思いますが。
多くの人がLinuxが使えれば、そこまでお金をかけずに済むんですけどね・・・。もったいない限りです。
閑話休題〜
さて、このXPサポ終了からWin7サポ終了の間の約6年間、我が家のLinuxの使用環境もだいぶ様変わりしました。
個人的には仮想化がかなり身近になった期間で、昔はハードウェア単位でPCをいじっていたのが、今や仮想マシン上でいじるようになり、プリントサーバ作ったり、ネットワーク越しにシステムにアクセスしたり、Dropbox上のファイルを暗号化したりと、できることも加速度的に増えてきたように思います。
さて、そんなLinux。進化が早すぎるので、Linux界隈から少しでも離れていると浦島太郎になっていることもしばしば。今やITインフラでは必須のものであり、マイクロソフトもLinuxはもう潰しようが無いと思ったんでしょうか。Windowsでも、WSL(Windows Subsystem for Linux)でLinuxの取り込みにかかるなど、10年前なら考えられない状況になってきています。戦うよりは取り込んだほうがよいと判断したのかもしれません。まぁそれだけ認められたということなので、その点は嬉しいことなのかもしれませんが、これはLinux界隈にとって朗報というより、悲報となるような気がしてなりません。プロプライエタリの大きな対抗軸を失い、フリーソフトウェアの開発へのエネルギーが弱まるような気がして少し心配しています。まぁ、これについては十年後、二十年後先にならないとわからないことですが・・・。
何はともあれ、これからの若い世代にはLinuxは知っておくべき存在になるように感じます。
全く知らないのと、知っているのではその将来に大きな差となっていくのでは無いでしょうか。
〔外部サイト:技術に関する話題〕
・2018年の最先端バックエンドエンジニアに必要なスキルについて考えてみました
・東大 松尾豊准教授らが日本のAI研究に警鐘、目を向けるべき「5つの事実」
【関連ページ】
・PC処分をする前に、FLOSSなOSでPCリニューアル・再活用をしませんか?
・個人的健忘録の考える Linuxのメリット・デメリット
・Linux のインストール 基礎知識と実践(2018年度)
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