新技術:TCPに代わるQUIC(Quick UDP Internet Connections)
1980年代頃から使われていたTCP。それに代わるプロトコル、QUICの標準化作業が進んでいる模様。
QUICはgoogleがWebアクセスの高速化のために開発したプロトコルで、
・TCPでコネクション確立時に行われる「3ウェイハンドシェーク」を省けるため、コネクション確立にかかる時間を短縮できる。
・「ヘッドオブラインブロッキング」(Head-of-Line Blocking/パケットロスが起こるとその再送が完了するまで、後続のパケットを送れない)を回避できる。
などが利点のようである。
スマホ普及が7割を超える現在において、モバイル環境のようなパケットロスが多い状況ではメリットを享受しやすいようだ。
それ以外にも「素早いコネクションの確立」や「コネクションのマイグレーション」、セキュリティ面の強化等の改善がある模様。
いずれ、各サーバーや各ブラウザがこのプロトコルに対応し、普及する時がやってくるかもしれない。
非常に楽しみだ。
<外部サイト>
・TCP+TLSに代わる高速プロトコル、Google生まれの「QUIC」の特徴と標準化の行方
・TCPに代わる高速プロトコルの標準化――QUIC
・GoogleのQUICプロトコル:TCPからUDPへWebを移行する
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