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2014年4月30日 (水)

Linuxはそんなに難しいのか(6)〔Debian7-KDE検証:2014年版〕

「Linuxはそんなに難しいのか」第6弾です。
検証するきっかけになった理由は「Linuxはそんなに難しいのか(1)」をご覧ください。

前回同様、〔Debian GNU/Linux 7 KDE〕で検証です。

今回は「無線LANの設定」について。
 
最近(?)は当たり前のように無線LANで接続されるようになってきましたね。

私自身はセキュリティへ面での不安さから、無線LANからずっと離れていたんですが、Androidタブレット購入を機に、無線LANを再導入しました。
Linux 周りでの無線LAN環境も整ってきたこともありますしね。
ということで、無線LANの導入について話をしていきます。

さて、Linux での無線LANの話をする前に、一般的な無線LANの接続タイプの確認をしておきます。接続タイプは1つでは無いので・・・。
 
 
〔無線LANの接続タイプ〕
 
【アドホック・モード】 
Wlan02_
 
無線LANの通信方式の一つで、機器同士が直接通信を行うモードです。同時に2台以上の端末と通信できないなどの制約があったりして、かなり限定された使い方になります。

次に上げる「インフラストラクチャ・モード」の方がより一般的で、かつ便利では無いでしょうか。
 
 
【インフラストラクチャ・モード】
Wlan01__2

個々の端末(機器)がアクセスポイントを介して通信を行います。
アクセスポイントが通信を管理(電波の干渉、衝突の調整等)するので、効率が良いと言われます。
最近ではプロバイダから送られてきたモデムやブロードバンドルータそのものが無線LANアクセスポイントになれるものもあります。

無線LANルータやWi-Fiルーター、無線LAN親機と呼ばれるものもアクセスポイントだと思って良いです。
 
今回はこちらのタイプであることを仮定して話を進めます。
 
さて、Linuxで無線LANを扱う場合、アクセスポイントについては何を選んでも関係ありません。アクセスポイントはOS非依存なので、端末側がWindowsだろうが、MacだろうがLinuxだろうが、タブレットだろうが端末に使用できる無線LANアダプタがついていれば利用できます。そう、「使用できる無線LANアダプタがついていれば・・・」です。

Linux 特有の話になるのは、このPC側の「無線LANアダプタ」の方です。ちなみにアダプタは「無線LAN子機」と呼ばれたりもします。

ということで、今度は無線LANアダプタ(子機)について整理を。
 

〔無線LANアダプタの種類〕
PCで使用出来る無線LANアダプタは何種類かあります。

(1)PC内蔵型
ノートPCの場合、はじめから内蔵されていることが多いです。
(セキュリティリスクから、無線LANアダプタを内蔵していないモデルもあります。Let's Note のように、無線LANスイッチのボタンがあるものもあります。)
デスクトップ型は基本的に無線LANアダプタが付きません。PCを固定して利用するならば、わざわざ無線である必要はなく、無線LANよりも安価で安定していて、通信傍受リスクが激的に低い有線LANで接続した方がずっと良いですからね。

ちなみにタブレットや無線LAN機能のついたプリンタ等も基本的に内蔵型です。
これらは完成品なので、ドライバやファームウェア等のセッティングは必要ありません。
 
(2)PCカード型
ノートPCのカードスロットに差し込むタイプです。
基本的に古い機種向けですね。
最近のノートPCは基本的に内蔵型ですし、後付するにしても次に挙げるUSBタイプが主流です。

(3)USBアダプタ型 012_usbwlan
アダプタを後付けで加える場合は最近はこちらの方が一般的では無いでしょうか。
大きさも小さい物が増えました。
値段も1000円しなかったりします。

我が家のノートPC内蔵の無線LANアダプタは規格が古いので、USBタイプのものを新たに購入しました。
ちなみに内蔵の方は間違って利用しないよう、BIOSの設定で使用不可にしています。
 

(4)無線LANコンバータ/イーサネットコンバータ型
LANアダプタに繋げて使うタイプです。
小さなUSBアダプタ型と比べるとモノが大きくなりがちですが、OS非依存でドライバのインストールは不要です。
 
 
 
 
〔Linuxにおける無線LANの設定〕
 
さて、やっとこさ本題に入ります。(前置き長くてすみません。)
Linuxにおける「無線LANアダプタ」の導入ですが、流れはWindowsと同じです。

Windowsでは、
〔1〕ドライバーのインストール(無線LANコンバータ型を除く)
〔2〕無線LANの設定 (SSIDや暗号化キー設定など)
という手順を踏みますが、Linuxでも全く同様になります。
 
ひとつずつ確認しましょう。
 

〔1:ドライバーのインストール〕
Windowsの場合、製品を買った時に付いてくるCDなどのディスクを使ってドライバをインストールしますが・・・。

Linuxの場合は大きく分けて次の2つのパターンに分かれます。

1. PCに接続しただけで、すぐに使える(ドライバインストール作業が不要)
2. PCに接続しただけでは使えず、手動でドライバのインストール作業が必要

無線LANアダプタ(子機)のモデルやLinuxのデストリビューションによって、どちらかになります。
1.の場合は幸運ですね。Windowsよりも楽です。
2.の場合は最悪ですね。
子機のモデルやデストリビューションによって対処の仕方が変わりますし、大概がCUI上で設定変更するはめになるので、CUIがダメな方にとっては地獄です。

2014年現在、無線LANの導入については「天国か地獄か」という、一筋縄ではいかない状況であると言わざるを得ません。

ちなみに自動認識では、デストリビューション別ではやはりUbuntu系が強いです。
我が家のUSB型の【LI-UC-GNM2】でも自動認識しましたからね。
wheezyでは残念ながら、自動認識しませんでした。
(そこらへんの話は「【WLI-UC-GNM2】導入のメモ」にて。)
 
まぁ、数年後には状況がまた変わってくるでしょうね。
自動認識の対象機種がさらに増えることを期待しましょう。
 
_wlan_r
 

〔2:無線LANの設定 (SSIDや暗号化キー設定など)〕
 
さて、ドライバの設定自体が済めば『〔2〕無線LANの設定』の部分はWindowsでの手動設定と大差が無いので、Windowsで手動設定ができる方はほとんど問題が無いと思います。
(AOSSでしか設定をやったことが無いという人にとっては少し大変かもしれませんが、セキュリティのことを考えればAOSSで何を設定しているのか、知っておいた方が良いように思います。)

さて、『〔2〕の無線LANの設定』ですが、設定を行うにあたって、調べて置かなければならない値があります。
 
それは「アクセスポイント」が持つ「SSID」と「暗号化キー」です。
ちなみに「暗号化キー」は「WEP Key」や「WPA Key」など、「*** Key」と書かれる場合があります。
 
この2つの値は「アクセスポイント」の機器にシールで貼られていることがありますし、購入した時に箱の中にそれらの値が書かれた用紙が入っていることもあります。「アダプタ」側からは調べようがないので注意してください。
(ご自身でSSIDや暗号化キーを変更した場合はそちらの値で。)
  
Homenet_11
 
上の図の例は一般的なLAN構成の一例です。
家庭や社によっては多少の違いはあると思いますが、重要なのはあくまで「アクセスポイント <-----> Linux PC」間です。
 
Linux PCの無線LANアダプタのドライバ設定関連は完了していて、「SSID」と「暗号化キー」は調査済みとして話を進めましょう。
 
 
01_task_01_net_rr
(Debian GNU/Linux 7 KDE)

上図のタスクトレイ内にある、LANコネクタっぽいアイコンを左クリックします。
(ネットワークの状態によって表示が変わりますので、もしかしたら違うアイコンになっているかもしれません。)

005_task_2
 
さて、このアイコンをクリックをすると、以下のような画面が出てくると思います。

002_wlan_r
 
上図の赤枠の所に、このPCから通信ができる(電波が届く)アクセスポイントのSSID一覧が出てきます。
(「ANY接続拒否」設定にしている場合は、SSIDが一覧に出ませんので、その場合は『アクセスポイント側で「ANY接続拒否」設定をしている場合』を参考に。)

上図の例では我が家のアクセスポイントの他にご近所さんのアクセスポイントも出てきていますね。とりあえずこの中から先ほど調べたSSIDと一致するアクセスポイントを探してクリックします。
 
003_wlan_
 
すると上のようなウィンドウが開くので赤丸のパスワードの所に「暗号化キー」を入力します。

006_wlan
 
ちなみに違うセキュリティ規格に変更する場合は赤丸の所で変更してください。
 
005_wlan

次に下図のように「ワイヤレスタブ」をクリックして、SSIDを一応確認します。
(たぶん自動で入っていると思いますが、念の為。)

41_wlan_any

以上で設定は終了になりますので、「OK」ボタンを押せば良いです。
 
 

010_wlan

 
上図のように「WLAN インターフェース」のところが「接続済み」となれば無線LANでの接続が可能になっているはずです。
 
さて、こうしてみると「SSID」と「暗号化キー」さえわかれば、誰でもアクセスポイントに接続できてしまうということがわかります。
 
なので、デフォルトでのSSIDや暗号化キーに不安があるのであれば、変更するとよいです。

まぁ、そこらへんの話についてはまた違うページで扱う予定です。
 
 
 
※補足事項
無線LAN設定作業中にパスワード管理マネージャの「KWallet」というツールが自動で起動するかもしれません。
よくわから〜んという方は、「次へ」と押した後、何もせずに「完了」とすれば良いと思います。

09_list06_3

 
 
Linuxはそんなに難しいのか(7)に続く。
 
 
 
〜 「Linuxはそんなに難しいのか」〔Debian7-KDE検証:2014年版〕〜
 
(1)ネット閲覧/文書作成/表計算/PCの終了
(2)ファイルの保存場所/USBメモリなどのアクセス/安全に取り外す
(3)アップデート/パッケージのインストール・アンインストール
(4)K3b で LiveCD・LinuxのCDを焼く
(5)システム設定関連
(6)無線LANの設定
(7)プリンタの設定

 
 
 
  
  
 
 

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